- 令和8年度 JEMS特別セミナー
全体テーマ:フィジカルAI 材料・デバイス技術
- 日時:2026年6月15日(月)13時00分~17時30分
- 場所:早稲田大学 西早稲田キャンパス 55N号館 第二会議室 (地図は文末のとおり)
- 開催方式:ハイブリッド方式
- 会費:会員無料、非会員:1万円、学生非会員:1000円(領収書発行)
- 申込締切:6月12日(金)
- プログラム
13:00-1305 開会挨拶
13:05-14:00
- 高西 淳夫 先生(早稲田大学理工学術院 教授)
- 「ヒューマノイド・ロボット研究とその応用」
- 講演要旨:今世紀に入り、ロボットの応用分野は従来の製造業からサービス産業へと広がりを見せ、近年ではAIの高機能化と普及もあり、これらの農業・医療・災害・物流などの現場や一般家庭への普及とともに中国やアメリカを中心にヒューマノイドも続々と発表されている。本講演では、演者の研究室で長年開発してきた2足歩行ヒューマノイド、人間搭乗型2足歩行ロボット、災害対応ヒューマノイド、情動表出ヒューマノイド、フルート/サキソフォン演奏ヒューマノイド、ラット形アニマロイド、医療用ロボット、さらには医療教育・訓練用ヒューマノイドなど、社会実装も含めた様々なロボット開発の具体例を紹介する予定である。
14:00-14:45
- 日下 靖之 先生、武居 淳 先生(産業技術総合研究所 グループ長)
- 「機械への身体性付与に向けたフレキシブルセンサ開発」
- 講演要旨:産業技術総合研究所センシング技術研究部門では、これまで印刷等の大面積加工技術を用いてフレキシブルセンサの開発を進めてきた。その応用の一つであるウエアラブル用途ではヒトの身体情報を取得する試みがなされてきた一方で、フィジカルAIでは、機械に身体情報の付与するためのデバイスが求められている。本講演では、両者の差異を踏まえつつ、フレキシブルセンサが提供すべき価値や目指すべき開発の方向性を議論したい。また認識とタスク実行が直結するEnd-to-End処理への導入を前提として、物理リザバーといった新たな情報符号化処理との融合による新たなセンシングシステムについての話題提供を行う。
14:45-15:00 ー 休憩(コーヒーブレーク) ー
15:00-15:45
- 進藤 智則 先生(日経Robotics 編集長)
- 「フィジカルAIとロボットの現状について~VLAなどの技術動向を中心に」
- 講演要旨:汎用的なロボットを実現する上で最大のボトルネックとなっているのが、頭脳となるAIの部分である。数年前に言語の領域で大規模言語モデルが実用化され、これがロボットの物理的(フィジカル)な行動生成にも使えそうなことが分かってきたことで、フィジカルAIに大きな注目が集まるようになった。本講演では、日経Robotics掲載記事の内容を中心に、VLA(vision-language-action)モデルなどフィジカルAIの技術動向、およびヒューマノイドなどロボットへの適用可能性の現状などについて解説する。
15:45-16:30
- 安井 伸太郎 先生(東京科学大学 大学院 准教授)
- 「安全に使える材料循環型リチウムイオン電池の開発とその将来性」
- 講演要旨:リチウムイオン電池は我々の生活には欠かせない動力源であると共に、エネルギーの需要と供給を保つ定置用電源の用途も担っている。昨今の地球環境の変化、特に気温上昇に伴って電池の事故が頻発しており、不燃材料で構成される電池はその解決策として注目されている。我々は水に着目して水系準固体電解質(3D-SLISE)を開発した。当日はその電池の性能、ターゲットマーケットを含めこの電池の将来性についてご紹介させていただき、循環型社会への順応性について議論する予定である。
16:30-17:15
- 吉村 武 先生(豊橋技術科学大学 大学院 教授)
- 「圧電共振器によるインセンサーリザバー計算」
- 講演要旨:物理世界と情報処理を高度に融合させる『フィジカルAI』への関心が高まる中、物理現象を直接計算資源として活用する物理リザバー計算(PRC)が注目されている。本研究では、圧電共振器がセンサとして機能するだけでなく、PRCに不可欠な非線形性と短期記憶性を有することに着目し、センサ自体に機械学習能力を付与する『インセンサ・リザバー計算』の実証に取り組んでいる。本講演では、その原理から音響センサや電流センサなどへの応用までを包括的に紹介する。
17:15-17:20 閉会の挨拶
18:00~ 自由討論会(懇親会)