日本電子材料技術協会 Japan Electronic Materials Society

研究会活動

セラミック研究会

セラミック研究会は現在2回/年開催しており、これまで59回開催しております。毎回、テーマを決め2名の講師の先生に、各1時間の講演をお願いしております。研究会のテーマは、研究会の後に行われるコアメンバー会議で決定致します。テーマは材料、構造、物性、プロセス、評価・解析等セラミック全般に関する領域が基本となりますが、セラミックス領域でなくても会員の方々の関心が高いと判断される場合には、関連技術分野の位置付けでテーマとして取り上げております。講師の先生には企業、大学、研究機関等でご活躍の方々にもお願いしております。

下記に第57~59回の研究会の内容をご紹介します。今後も皆様の関心の高いテーマを企画しており、多くのかたがたの研究会への参加をお待ちしております。

第57回研究会(H12/7開催、テーマ:コンデンサ)

  • 演題:「Niを内部電極とした積層コンデンサ」
    講師:TDK(株)基礎研究所 研究主任 中野 幸恵 氏
  • 演題:「タンタルコンデンサの技術動向」
    講師:日本電気(株)エネルギー・デバイス事業部 マネージャー 西山 俊彦 氏

第58回研究会(H13/2開催、テーマ:移動体通信技術)

  • 演題:「モバイル通信技術の将来動向」
    講師:東京農工大 工学部教授 鈴木 康夫 氏
  • 演題:「SAWデバイスの技術動向」
    講師:(株)東芝ディスプレイ・部品材料社 参事 江畑 泰男 氏

第59回研究会(H13/8開催、テーマ:単結晶)

  • 演題:「強誘電体単結晶におけるドメイン構造制御と巨大圧電特性」
    講師:東工大 工学部助教授 和田 智志 氏
  • 演題:「レーザー散乱方による結晶欠陥の計測」
    講師:三井金属鉱業(株) 計測システム事業部 室長 守谷 一男 氏

 

光・半導体デバイス研究会

2023年度(2023/10/2) テーマ:量子コンピュータ:現状と課題

  • 基調講演: 川畑史郎(産総研) 「量子未来産業創出のための量子コンピュータ入門」
  • 講演1: 阿部 英介(理研)「超伝導量子コンピュータの現状と課題」
  • 講演2: 小寺哲夫(東工大) 「シリコン量子コンピュータ研究開発の現状と課題」
  • 講演3: 白根昌之 日本電気株式会社(NEC)「量子コンピュータ研究開発の現状と課題」
  • 講演4: 佐藤信太郎(富士通)「量子コンピューティング実用化に向けた取り組み」

 

磁性材料研究会

磁性材料研究会は昭和51年7月27日に第1回が開催されて以来、今日まで磁性材料およびその応用に関する研究会活動を続けてきております。学会とは異なり、協会の特徴を生かすために新規な磁性材料およびその応用展開に目を向けて運営しております。

軟磁性材料、永久磁石、磁気記録材料、磁気センサ材料、電磁波障害対策用磁性材料等およびそれらの応用部品・製品について取り上げております。

下記に最近開催された研究会の内容を紹介します。今後とも皆様の関心のあるテーマを企画していきますのでご要望などをお寄せ下さい。また、多くの方々の研究会への参加をお待ちしております。

2022年度(2023/3/24) テーマ:省エネデータセンターの実現に向けた課題と今後の取り組み

  • 「スマート社会データ連携基盤とストレージシステム」
    東北大学電気通信研究所 教授 田中陽一郎
  • 「ウエスタンデジタルにおけるデータセンター用HDDの省エネへの取り組み」
    ウエスタンデジタルテクノロジーズ合同会社 HDD CTO Office
    シニアディレクター 霜越正義
  • 省エネデータセンターを実現するパワーエレクトロニクスと磁気デバイス」
    村田製作所 技術・事業開発本部 デバイスセンター
    プリンシパルリサーチャー、名古屋大学客員教授 細谷達也
  • 「ナノフォトニクス技術による光電変換素子と光電融合アクセラレータへの研究展開」
    NTT 物性科学基礎研究所 フロンティア機能物性研究部
    フォトニックナノ構造研究グループ 主幹研究員 新家昭彦

第76回(H17/2/22) テーマ:磁気センサと超磁歪材料の応用

  • 講演題目:「超磁歪材料とその応用」
    講師:TDK(株)基礎材料開発センター部長 森 輝夫氏
  • 講演題目:「磁気センサとアクチュエータ」
    講師:信州大学 工学部 電気電子工学科教授 脇若弘之氏

第75回研究会(H16/7/28) テーマ:「磁性粉末の挙動と圧粉特性」

  • 講演題目:「個別要素法―磁場有限要素法連成システムによる磁場中粒子挙動の解析」
    講師:京都大学大学院 工学研究科 機械工学専攻 津守不二夫先生
  • 講演題目:「金型潤滑温間成型法により作製した高密度圧粉磁心の特性」
    講師:豊田中央研究所 先進金属材料研究室 田島 進氏

第74回研究会(H16/1/22) テーマ:「磁気を利用した印刷技術」

  • 講演題目:「記憶と記録の磁性材料」
    講師:戸田工業(株) 技術顧問 工学博士 堀石七生氏
  • 講演題目:「磁気感熱式電子ペーパー「サーモマグ」の開発」
    講師:マジマ研究所長  眞真 修氏

第73回研究会(H15/2/25) テーマ:「電磁界の生体影響と医療応用」

  • 講演題目:「電磁界作用による生体への影響」
    講師:東京工科大学 工学部 電子工学科教授 石橋 新一郎氏
  • 講演題目:「電磁気の医療応用-生体電気現象の記録と制御-」講師:埼玉大学 工学部 電気電子システム工学科教授 高橋 幸郎氏

第72回研究会(H14/11/20) テーマ:「高周波磁性材料・デバイス」

  • 講演題目:「高周波六方晶フェライトの研究動向」
    講師:湘南工科大学 マテリアル学科教授  木村 修氏
  • 講演題目:「高周波薄膜インダクタおよびそれを用いた薄膜PAモジュール」講師:太陽誘電(株)総合研究所 先端材料デバイス部長 藤本 正之氏

第71回研究会(H14/2/5) テーマ:「永久磁石」

  • 講演題目:「永久磁石の現状と将来動向」講師:日立金属㈱ 磁性材料研究所 部長 徳永 雅亮氏
  • 講演題目:「Sm-Fe-N/フェライトハイブリッド磁石コンパウンド」
    講師:住友特殊金属(株)中央研究所 主任 石川 尚氏

 

金属材料研究会

新しい産業分野の拡大・進歩をささえる電子機器には、新機能がつぎつぎに要請されるとともに、薄膜化、高密度実装化が要求されます。電子材料としての金属材料分野は、 金属・合金はもとより、化合物、酸化物など金属元素を含む広い範囲の材料が対象になってきています。特に、セラミックスとの重なりが大きく境界がなくなってきています。

金属材料研究会では、もちろん電子金属材料が念頭にありますが、これらの要請にこたえられるようタイムリーなテーマで研究会を開催しています。

金属材料研究会の活動対象範囲

電子金属材料を機能と材質の視点からとらえるとともに、加工技術、環境関連、先進材料などのトピックスを含めて活動することにしています。

  • 機能別材料
  • リードフレーム、ばね、コネクタ、開閉・摺動接点、はんだ、配線、抵抗、超弾性・形状記憶、防振材料などの特性、実装技術、信頼性など
  • 材質別材料
  • 貴金属系材料、銅系材料、アルミニウム系材料、マグネシウム系材料、 チタン系材料、錫系材料、鉄系材料、ニッケル系材料、クラッド材料、複合材料など
  • 加工技術
  • ビーム加工、マイクロ加工、クラッド加工、切削加工、圧延加工など
  • 環境関連
  • 環境汚染対応材料、リサイクル技術など
  • 先進材料
  • IT関連材料、ロボット関連材料、水素吸蔵材料、電池材料、超伝導材料、傾斜機能材料、スマート材料など

クリスタルビジネス研究会

単結晶材料はナノからバルクまで、また光、バイオ、IT、放射線関連など、その対象とするサイズ、応用分野が拡大しています。 「クリスタルビジネス研究会」では、こうした単結晶分野の技術、マーケットに関する国内外の最新動向、今後の方向性をタイムリーに捉え、情報交換できるテーマで研究会を開催してまいります。 単結晶材料、その応用技術、並びに結晶によるビジネスをお考えの方、是非ともご参加されますよう、心からお誘い申し上げます。

今後取り上げる課題
圧電・強誘電体結晶、光学結晶、シンチレーター、半導体、 ナノクリスタル、バイオクリスタル、その他

第1回研究会(H15/12開催、テーマ:機能性単結晶技術の最近の進展)

  • 演題:「総論」
    講師:早稲田大学 各務記念材料技術研究所 一ノ瀬 昇
  • 演題:「酸化物」
    講師:早稲田大学 各務記念材料技術研究所 宮澤 信太郎
  • 演題:「シンチレーター」
    講師:日立化成工業(株) 石橋 浩之
  • 演題:「起業してから」
    講師:(株)クリスタルシステム 進藤 勇
  • 演題:「フッ化物」
    講師:早稲田大学 各務記念材料技術研究所 島村 清史

先進コーティングビジネス研究会

エレクトロニクス部品、自動車・航空機部材、エネルギー関連部材、医療関連部材など幅広い分野で無機/有機、セラミックス/金属など機能材料のコーティング技術は、増々その重要性と用途拡大が期待されています。その中で近年ナノテクノロジーを応用し、セラミックス、金属材料で常温かつ高密着に様々な基材に成膜可能な技術が開発され、先進コーティング技術として注目されはじめてます。

本研究会では、これら先進コーティング技術と知られるエアロゾルデポジション(AD)法や光MOD法、ナノシートコーティングなどの新たな技術シーズを取り上げ、世界的な最新情報を提供するとともに、その中からゴールに向けての基礎的な研究課題を抽出、問題解決の糸口を議論、プロセスの高度化を図り、これら成果をデバイス分野の研究者やエンドユーザーとも議論することで、適切な社会実装への道筋を明らかにすることを目的とします。

多くの方々の研究会への参加をお待ちしております。

2023年第3回先進コーティングビジネス研究会セラミックコーティング研究体 2023年度第1回研究会

  • 日時:2023年9月24日~25日(ハイブリッド開催)
  • 場所:東北大学、および秋保温泉 秋保グランドホテル
  • テーマ:セラミックコーティングの新たなアプリケーション
  • 共催:日本セラミックス協会・セラミックスコーティング研究会

2022年第2回先進コーティングビジネス研究会

  • 日時:2022年9月29日(木)、30日(金)、10月1日(土)
  • 場所:南飛騨瀬川温泉 美輝の里 ホテル美輝
  • テーマ:セラミックコーティングにおける界面欠陥構造の解明と制御技術

2022年第1回先進コーティングビジネス研究会

  • 日時:2022年8月30日(火)
  • 形式:オンライン開催
  • テーマ:研究会発足の背景とAD法など微粒子積層コーティング技術の最新状況