国際溶射会議(ITSC2019)が2019年5月26日-29日の日程で横浜で開催されました。日本での開催は15年ぶりのことで、来場者は1000名を超える盛況ぶりでした。
溶射分野においてもAD法には非常に高い関心が寄せられるようになってきており、 本センターから明渡純センター長が "Room Temperature Impact Consolidation Phenomenon for Advanced Ceramic Coating - Aerosol Deposition (AD) Method"という題目で基調講演をおこないました。AD法の根幹をなす「常温衝撃固化現象」ですが、 同分野で活発な研究活動が展開されている「コールドスプレー法」とも深いかかわりがあることから、数多くの溶射研究者から強い関心を引きました。 また、その直後に行われたパネルディスカッションでは、「溶射技術の未来」という趣旨で、 海外の著名な研究者とともに熱い議論が交わされました。
日本セラミックス協会/セラミックコーティング研究体の主催(共催:先進コーティングアライアンス(ADCAL))で、2018年2月22-23日にセラミックコーティング研究体研究会を開催いたしました。
本会では「常温・低温プロセスを支える接合界面現象の解明に向けて」をテーマに常温接合、エアロゾルデポジション (AD) 法、コールドスプレー法、物理蒸着法、化学溶液法の分野の研究者の方々にご講演いただきました。
国立研究開発法人物質・材料研究機構および国立研究開発法人産業技術総合研究所の主催(協催:先進コーティングアライアンス(ADCAL),協賛:公益社団法人腐食防食学会,公益社団法人応用物理学会,公益社団法人日本表面真空学会,一般社団法人日本溶射学会)で,2018年12月12-13日に第8回つくば国際コーティングシンポジウム(8th Tsukuba International Coating Symposium, TICS8)が開催されました.このシンポジウムは物材機構および産総研の溶射関連研究者が中心となって2004年にスタートし,その後隔年で開催を続け今回で第8回を数えます.会を重ねる毎に講演者数・参加者数ともに増え,現在では溶射法はもちろんエアロゾルデポジション法,光MOD法など様々なコーティング手法による研究開発について発表が行われています.今回は日本はじめ韓国,ドイツ,フランス,中国,アメリカ,オーストラリア,台湾,エジプトなど様々な国から総勢約90名(うちADCALメンバー企業から15名)の参加者があり,以下の各セッションにおいて31件の講演(基調講演,招待講演含む)と17件のポスター発表が行われました.
2018年4月26日(木)、産総研関西センターにて、産総研2次電池材料・反応分析シンポジウムが開催され、 当センターから「酸化物系固体電解質の進展と全固体電池」についての講演を行うと共に、 ポスターセッションにポスター6件発表を行い、参加者と活発な議論を行いました。
先進コーティングアラアンス主催、一般財団法人 機械システム振興協会共催で、2018年2月16日(金)に国際コーティングシンポジウムをイイノホールカンファレンスセンター(東京都千代田区内幸町)にて開催しました。
本シンポジウムは、コーティングにおける新規シーズ技術を、どのように産業界に移転していくかをテーマとして、海外講演者から経験に基づいた方法や課題についての講演と、パネルディスカッションで国内外の識者に議論していただきました。そこから「迅速な製品応用に向けた取り組み方」や「オープンイノベーションな産学連携、より実効的なアライアンスの実現」につながる、我々の今後の取り組みのための糧を得る『場』の提供を目指しました。高い関心を受け、産・官・学より150名を超える方々にご参加いただきました。
また、パネルディスカッションでは、モデレーターの明渡先進コーティング技術研究センター長による舵取りの下、海外講演者に加えて日本企業等から招いたパネラーを交えて、「先進的コーティング技術が、部材・部品産業の発展における分野横断的な戦略技術であることの認識と、産業界に如何に迅速に普及させるか」や「大学や公的研究機関と民間企業の連携、企業間での連携の共通点や相違点、また、両者の良い関係づくり」について熱のこもった議論が行われました。
海外パネリストからは、本当の市場情報、要求仕様の入手や知財や企業間連携のありよう、協調領域と競争領域をどう考えるかなどが重要であること、また、新しい技術シーズの発掘や橋渡しには、市場の動向に対する正確な情報や深い理解、それに基づく企業との応用研究が必要で、10年、20年の時間がかかることが普通であるとの見解であった。さらに、材料・プロセスの分野でイノベーション創出を加速するには、先進コーティングアライアンスの様な、産学間だけでなく企業間においてもよりオープンな連携の取り組みが重要で、それには新しい技術に対して、いかに「利益(ベネフィット)」と「リスク」をシェア(分け合うか)するかが重要あるとの認識になった。
平成29年12月1日(金)TOTOファインセラミックス株式会社本社・中津工場(大分県中津市)で見学会を開催しました。今回は、30名の参加者がありました。
今回は、TOTO株式会社 セラミック・燃料電池事業部様にもご協力いただき、TOTOファインセラミックス株式会社本社・中津工場(大分県中津市)の見学、静電チャック、AD法によるセラミックコーティング膜、大型精密構造部材をご紹介いただきました。
また、見学会後の意見交換会では、新しい技術へ取り組む情熱や、今後のセラミックスコーティング産業の発展に向け、熱い議論が交わされました。
開催に向けて尽力下さいましたTOTO株式会社、TOTOファインセラミックス株式会社スタッフの皆様および見学会にご参加の皆様のご協力に、心より感謝いたします。
これからも、会員の皆様の関心の高いテーマを積極的に取り上げ、見学会を開催してまいります。
明渡センター長あいさつ
2017年5月18日(木)、ドイツ研究センターヘルムホルツ協会からK. Ellmer教授を、そして高知工科大学からは山本哲也教授をお迎えし、 産総研・コーティングアライアンス、およびセラミック協会:セラミックスコーティング研究体の共催による講演会を開催いたしました。
Prof. Klaus Ellmer (Helmholtz-Zentrum für Materialien und Energie, Germany)
"Thin Film Material Development for Our Future Renewable Energy Supply at HZB"
山本哲也先生(高知工科大学
大学院工学研究科)
"酸化物セラミックス薄膜における低温成長戦略と機能制御のための酸素負イオン生成・照射技術"
山本哲也先生
Prof. Klaus Ellmer
明渡センター長
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土屋副センター長
4月12日(水)、産総研・共用講堂2階大会議にて、篠田 傳氏(篠田プラズマ株式会社)をお迎えし、プラズマ技術の成功と挫折、さらには次なるチャレンジとして、水銀フリープラズマ面光源の開発についてご講演いただきました。
4月5日-7日、東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開催された「第2回高機能セラミックス展」に出展いたしました。おかげさまで、弊所ブースにも多くの方にご来場いただきました。
<<出展内容>>
公益社団法人日本セラミックス協会 2017年年会において特別セッション「グローバル市場に向けた先進セラミックコーティング」(科学技術委員会企画講演会 主催)が開催されました。収容人数約150人のA会場がほぼ満席となるほどの盛況ぶりで、主催者の一人としてほっとしております。
さて、当日のセッションですが、科学技術委員会 委員長 鶴見 敬章 東京工業大学・教授のご挨拶の後、各講師の先生方からは、グローバル市場におけるセラミックスコーティングの重要性や戦略的取り組みの必要性について、また、最先端のセラミックコーティング技術のポテンシャルや研究課題の側面、構造解析技術に関するポテンシャルや最新の話題などを非常にわかり易く俯瞰いただき、参加の皆様には満足していただいたものと感じております。
講演に引き続いて行われたパネルディスカッションでは、各パネラーの先生方からコーティング独特の技術課題や材料設計、分析技術の考え方などについてコメントを頂き議論し、技術的ブレークスルーには、機械物性や電気物性に跨った横断的な交流の重要性が指摘されました。さらには上記技術的な側面のみならず、今後の応用展開・実用化の加速には、市場動向や産業界から見た的確な課題設定やこれを促進する新しい産学連携の形態が必要であることなど、示唆に富む話題が提供され、非常に好評のうちに終了することができました。
また、産総研(AIST)と日本ファインセラミックス協会(JFCA)が連携し産業界を中心に、新しいコーティング技術のビジネス化を検討・推進している「先進コーティングアライアンス」とともに、この程、日本セラミックス協会(CerSJ)に学際的分野横断型の交流の場として設立される「セラミックコーティング研究体」(設立:2017年4月)についても、アナウンスさせていただくよい機会を得ることができました。
皆様に、心より感謝申し上げます。
(国研)産業技術総合研究所 先進コーティング技術研究センター長
先進コーティングアライアンス会長
明渡 純
パネルディスカッション
「グローバル市場に向けた先進セラミックコーティング」
モデレーター | 明渡 純 | (国研)産業技術総合研究所(AIST)・ 先進コーテイング技術研究センター長 |
パネラー | 富田賢時 | 日本ファインセラミックス協会(JFCA)・上席研究員 |
山本哲也 | 高知工科大学・教授 | |
北岡 諭 | 日本ファインセラミックスセンター(JFCC)・主席研究員 | |
長田 実 | (国研)物質材料技術研究機構(NIMS)・MANA主任研究者 | |
黒岩芳弘 | 広島大学・教授 |
日時:2017年3月19日(日)13:00~17:00(会期3日目)
会場:日本大学 駿河台キャンパス 1号館5階 A会場(151)
平成28年5月23日 先進コーティングアライアンス記念講演会が開催されました。
記念講演会では、本アライアンスが目指す産学の連携を推進されてきた講師、コーティング技術の今後の展開が見込まれる、航空、電池、医療分野でご活躍の講師をお迎えし、 現状や先進コーティング技術に対する期待や要望などについてご講演いただきました。
予想を上回る多くの聴講者に参加いただき、とても盛況な会を催すことができました。 これは講師の皆様には非常に内容の濃い、興味深いご講演をいただきましたことによるものと 感謝しております。
交流会でも参加の皆様により活発な議論が展開されき有意義な時間を過ごすことができました。 ご参加の皆様全員に心より感謝申し上げます。